クリスマスに向けて毎年街中で盛り上がりを見せるイルミネーション。
この美しいイルミネーションを携帯やスマホで撮るだけではもったいない。
しっかりカメラで美しく撮影したいものです。
でもせっかくカメラで撮影しても、出来上がりは見た目どおりでなかったり、手ぶれや、思い通りの色にならなかったり以外と難しい被写体です。
ちょっとしたコツを覚えるだけで、簡単に見た目以上に美しいイルミネーションを撮影することができるんです。
普通夜景でイルミネーションとなれば、三脚や、演出用のフィルターなどを準備したいところですが、寒い人混みの中では、なかなかそうもいきません。まず手軽に美しくイルミネーションを撮るコツをご紹介しましょう。
1.カメラぶれが起こらないように設定する
カメラモードはP(プログラム)またはA(絞り優先)にセットします。A(絞り優先)では、絞りの数値を小さくセットし、Fで表示される数値を出来るだけ小さくします。
開放F値に近い数値で撮影する方が、光をたくさん取り込むことが出来るので、シャッター速度を速くでき、ぶれを最小限に抑えることができます。
カメラぶれも、手ぶれ補正機能のあるカメラなら暗い場所でも断然有利。
とくに高性能な手ぶれ補正カメラと非搭載カメラでの撮影ではこんなにも差が出てしまうのです。

- 手ぶれ補正なしのカメラ
- 絞り値:2.5
- シャッター速度:1/8秒

- 手ぶれ補正機能のあるカメラ
- 絞り値:1.8
- シャッター速度:1/8秒
2.ISO感度を上げる
ISO感度を高い数値に設定し、シャッター速度を早くしてカメラぶれを起こさないようにします。ぶれがないシャッター速度に設定できれば、ファーストステップはOKです。感度を上げすぎると、写真がザラザラしたような粗さが目立ってきますので、ISO感度を上げすぎないよう撮った写真を再生し、ぶれがないようなら、感度を下げながら調整していきます。
3.色で美しく撮る
デジタルカメラならではの機能ホワイトバランス設定で色味を変えて、その場に合う印象に調整してみましょう。この設定を変更するだけで、まったくイメージの異なる写真になるので、ぜひ試してください。

WBオート:
見た目に近く自然な印象

WB晴天:
赤っぽくなり暖かみのある印象

WB電球/白熱灯:
青っぽくクールでクリアな印象
4.明るさで美しく撮る
カメラの明るさを変える露出補正を、+1.0程度明るく補正してみましょう。明るくすることによりイルミネーションの煌びやかさが一層引き立ちます。

露出オート 補正無し

露出補正 +1.0