OM SYSTEMフォトコンテスト2022へご応募頂き、誠にありがとうございました。今回、短い募集期間ではありましたが約6000点と、様々なジャンルの作品のご応募がございました。
審査員による厳正な審査の結果、入賞作品が決定しましたので、審査結果を発表します。
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「グランプリ」「準グランプリ」
「OM SYSTEM賞」審査:写真家 清水哲朗
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「OM SYSTEMカレンダー2023 12選」
審査:OM SYSTEMカレンダー2023事務局
「OM SYSTEM
フォトコンテスト2023」開催決定!
2023年のOM SYSTEMフォトコンテストを開催いたします。
次回も皆さまの表現力あふれる力作のご応募をお待ちしております。
応募期間(予定):
2023年8月~9月予定
審査総評
(「グランプリ」「準グランプリ」
「OM SYSTEM賞」選考)
Instagram投稿の気軽さもあり、多種多様な応募作品がありました。投稿の頻度は作者によってまちまちでしたが、同一ジャンルを撮り続ける人、個性豊かな人は「その道を極めている強み」が発揮され、幅広く何でも撮る人より印象に残りました。技術的にはパッと見のインパクトだけでなく、視点、光、影、色、時間帯、画面構成力、シャッタータイミングを意識した作品ほど見応えを感じました。数ある応募作の中から見事グランプリに輝いたのは「c_s_b.t.13」さん。自作レンズを使用し、見るものすべてを圧倒する独自の世界観、表現力、スケール描写に舌を巻きました。準グランプリの「Yossylc100」さん、「Oogami.island」さんの作品はどちらも美しい色合いで画面構成に無駄がなく、見るほどにストーリーが広がっていく秀作でした。OMSYSTEM賞の「green_suki_」さんの作品はモフモフな被写体の目力、強靭な脚、仕草にギャップ萌え、魅了されました。残念ながら選外となってしまった中にも高評価で表現に伸びしろを感じる作品が多数あったので次回以降もぜひ再挑戦していただきたいです。
審査員:清水 哲朗
写真家
1975年横浜市生まれ。23歳でフリーランスに。独自の視点で国内外の自然風景からスナップ、ドキュメントまで幅広く撮影。写真集『CHANGE』『New Type』『おたまじゃくし Genetic Memory』『トウキョウカラス』フォトエッセー『うまたび-モンゴルを20年間取材した写真家の記録-』など。個展開催多数。
清水哲朗オフィシャルサイト:https://tokyokarasu.com/
グランプリ
応募者名:c_s_b.t.13
カメラ:OM-D E-M1 Mark II
レンズ:自作レンズ
審査員講評
自作レンズを駆使し、人間から見ればとても小さなアリを超接写で圧倒的存在感に表現しています。黒光りする全身のリアリティはもちろん、複眼に触覚、感覚毛と細部まではっきりとわかる解像力は驚きでしかなく、周辺環境も取り入れたことで今まさに目の前で目撃しているかのような迫力と臨場感があります。こんな世界を撮ってみたいと思う人は多いでしょうが、昆虫・レンズ・撮影技術とそれぞれの高い知識がなければ撮れません。シリーズで見たくなる傑作です。
準グランプリ
応募者名:yossylc100
カメラ:OM-D E-M1X
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-20
審査員講評
沈む夕陽を主題に架線柱・線路・鉄道と抜群の角度から抜群のシャッタータイミングで撮影しています。角度やタイミングが少しずれるだけでも印象が変わるだけに作者のこだわりと一瞬にかける集中力がヒシヒシと伝わってきます。望遠レンズによる圧縮効果で架線柱を重ねたことで直線の多い画面構成となっていますが、輝く線路と夕陽の丸みがそれらを凌駕し、優しく包み込んでいます。奥行きと高低差を感じる線路の先に鉄道がある、それだけで物語が広がります。
準グランプリ
応募者名:oogami.island
カメラ:Tough TG-6
審査員講評
自然光が降り注ぐサンゴ礁を抜群の画面構成で捉えています。陰影をつけて立体的に美しく描写されたサンゴをしばらく眺めていると想像力がかき立てられパッパッパッと次々に開花するバラのように見えてくるから不思議です。そんな幻想的な海中世界をシュノーケリングで見られる大神島(宮古島)にぜひとも行ってみたいと思わせてくるのは作品の魅力もさることながら作者の被写体に対する愛情があってこそでしょう。愛のチカラ、素晴らしいです。
OM SYSTEM賞
応募者名:green_suki_
カメラ:OM-D E-M1 Mark II
レンズ:LEICA DG ELMARIT 200mm / F2.8 / POWER O.I.S. + DMW-TC14
審査員講評
もふもふの毛に覆われたアオバズクの幼鳥。黄色い虹彩をしたくりくりの目でこちらを見られると何だかキュンとしてしまいます。しかし、作者の捉えたイメージは悪巧みしていそうな不敵な表情を浮かべ、仕草も不気味。いつもの様子と違うことで「蛇に睨まれた蛙」いや「アオバズクに狙われる昆虫」の如く、写真に釘付けになってしまいました。イメージギャップは表現においてこうも効果的なのかと思わせてくれる作品にしてやられました。
OM SYSTEM
カレンダー2023 12選
選考にあたり
( OM SYSTEMカレンダー2023事務局)
この度は、OM SYSTEMフォトコンテスト2022にご応募頂きありがとうございました。
ご応募いただいた作品の中から、OM SYSTEMブランドストーリー「どこにでも持ち歩ける」「感じたものが思ったままに撮れる」を表現した作品、カレンダーとして1ヶ月間飾られた時に落ち着ける作品、季節を感じるの作品を中心に選ばせて頂きました。
本年は短い応募期間と夏季のコンテスト応募ということもあり、秋・冬の作品が少ない結果となりました。来年もOM SYSTEMカレンダーを制作致します。「OM SYSTEカレンダー2024 12選」を目指し、撮影活動頂けますと幸いです。