1.基本的な撮影テクニック

早起きは三文の得といわれているが日の出撮影は三文の得どころか感動的な瞬間を体験させてくれる。 特に初日の出となれば感動も倍になることまちがいなしだ。そんな感動的な被写体を求めて筆者も朝日を撮影に行った。ちなみに朝焼けの色もよく、空気感の出る秋~晩秋、春霞の柔らかい雰囲気が出る春先が特にオススメだ。
撮影に行く前にかならずチェックしなければいけないことがある。
- ①当日の天候
- ②日の出の時間
- ③撮影場所の太陽の出るおおまかな位置
- ④撮影場所
まずは一番肝心な①の当日の天候だが最近ではピンポイントで天候がわかるこのアプリあたりが便利だろう。スマートフォンで瞬時にその場所の天候もわかるので今いる場所から撮影場所を変更するときにも便利だ。
次に②の日の出の時間だが日の出の時間ギリギリに着いたのでは下のような日の出前の神秘的な薄暮のグラデーション作品はまず撮れない。できれば日の出の1時間くらい前に現地に到着したい。ましてや星も撮ろうということになれば前の日の夜から車中泊がオススメだ。確実性を狙うならば前の日にロケハンすれば万全だ。最近ではグーグルのストリートビューでも擬似ロケハンが可能なのでこちらのサービスも重宝する。

- 絞り値:5.6
- シャッター速度:61秒
- OLYMPUS OM-D
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

- 絞り値:11
- シャッター速度:25秒
- OLYMPUS OM-D
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

- 絞り値:25
- シャッター速度:25秒
- OLYMPUS OM-D
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

- 絞り値:8
- シャッター速度:1/8秒
日の出の時間や日が昇る位置を調べるのにはこのホームページが便利だ。
日にちを入れるだけで瞬時に日の出時間と太陽の出る位置まで教えてくれる便利なサイトだ。
こよみのページ
http://koyomi8.com/
もう一つ、③の日の出がどの位置から出るのか把握できる便利な道具をご紹介したい。
スマートフォンアプリのSun Seekerだ。価格はiTunes App Storeで900円だが、機能限定のLITE版も無料で使える。
このアプリを使用すると下の写真のように非常に簡単に日の出位置をある程度推測することができる。また、その日だけでなく、撮影の前のロケハンに行かなくとも太陽がどれくらいの位置から上がるのかがわかるマップ機能もあり、かなり便利なツールだ。

ただ、多少ジャイロの関係で位置がずれていることがあるので注意したい。そういうときは、現地の方の情報が確実なのだが現地の方が側にいない場合は、よりリアルに推測できる道具を紹介しよう。
それは昔から船舶に必需品のコンパスグラスだ。
これは光学式ファインダーを覗きながら方角がわかり、肉眼よりも大きく望遠で見えるので遠くの細かな灯台などの形もよくわかり、同時に構図を決めるのに非常に重宝する。
明視野照明(LED)つきとLED無しのがあり、星景撮影もする場合はLEDありがいいかもしれない。価格はLED無しが15,000円前後、LED有りが、19,000円前後。一度買うと長く使えるので非常に重宝する筆者一番のおすすめアイテムだ。


④の撮影場所についてだが最近はインターネットのグーグル検索等で簡単に調べられる。初日の出を狙うならこちらのサイトを参考にすれば良いだろう。