福田 健太郎の

− 光と影の その先へ −
瑞々しい新樹の色から、草木は濃緑色へ。
この時期は毎年、山を彷徨い歩くことを楽しんでいて、季節の移行は、自然に溢れる色のほか、肌を刺す日差しの強さで感じることができる。山の頂へ到達することに興味はなく、目指す場所もなく、ただ彷徨うなかで出合うことになる、心が動いた瞬間を、永遠の記憶として写真に残すのみ。
運がよいのやら、連日晴れの天候に恵まれ、乾いた土の匂いがするなかを歩いて行けば、明暗のはっきりとした、光と影の世界を覗き見たくなる。その先には、万物がさかる濃密な生命の息遣いがあり、夏はその姿に魅せられる。

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