【オリンパスギャラリー東京】2020年1月24日~1月29日 渡部晋也 写真展
渡部晋也 写真展継ぐ人々 宝満神社奉納能楽 〜新開能(しんがいのう)〜
(開催期間中にギャラリーイベントを開催します)
期 間:2020年1月24日(金)~1月29日(水)
午前11:00 ~午後7:00 木曜、1月26日(日)休館 入場無料
会 場:オリンパスギャラリー東京
【写真展案内】
福岡県南部に位置するみやま市・高田には、住民によって演じられる能楽「新開能」が受け継がれている。神社の氏子などによって演じられる能楽(農民能、住民能)は、著名な山形県の黒川能を筆頭にあちらこちらで催されているが、宝満神社の奉納公演もその一つであり、北と南2つの地区の氏子たちが日常の仕事の傍で芸を磨き、神社での演能を続けている。このように「日常の芸能」を持ち続けることは現代日本では一部の地域を除いて珍しくなってしまった。だからこそそこに暮らす「継ぐ人々」の姿に羨望心とともに、いつまでも絶やさずにいて欲しいという気持ちを抱いている。
さらに新開能がユニークなのが年に一度の演能のために氏子達の手によって本格的な能舞台が建てられ、奉納の演能が終わるとまもなく解体されることだ。秋の日に突如として能舞台が現れ、そして忽然と姿を消す様はまさに「幻の舞台」ともいえるだろう。
作者は2014年にみやま市に短期移住したことで新開能に出会った。そして演能に関わる人々が日常の一部として能楽という文化に触れ、そして伝承を継いでいく様子に心打たれ、稽古に通いシャッターを切った。以降4年にわたって奉納公演に出かけている。今回は舞台の建て込みから奉納公演までを追いかける形で構成した。
出展数 カラー 約50点
新開能(しんがいのう)
享保元年(1716)。当時の筑後柳河藩主、立花鑑任公祈願成就のため、宝満神社に「能楽」を奉納したのが始まりと言われる。明治維新以降は宝満神社の氏子により演能されようになった。
使われている面や衣裳は柳河二代藩主の夫人が、奥州伊達家から輿入れしたものを譲りうけたものもあると言われている。
舞台に上がれるのはこの地域(南新開、北新開)に暮らす男性のみ。子供でも男子しか演能には参加できない。
【ギャラリートーク開催】2020 年1月25日(土)15:00~ ゲスト:境 美近氏 (福岡県指定民俗無形文化財 新開能狂言保存会 会長) |
【出展者経歴】
渡部晋也(わたべ しんや)
東京生まれ。舞台写真家、音楽ライター。エンジニアとしてのブラジル、リオデジャネイロでの暮らしをきっかけに音楽の仕事に方向転換。ステージ制作、CDの輸入販売などの業務を経て、1998年からフリーの舞台写真家、ライターとして活動中。ラテンアメリカの音楽、ジャズ、日本の伝統音楽などが主な守備範囲だが、その他、ダンス、演劇なども撮影、執筆している。福岡県みやま市には2014年9月から翌年1月まで滞在。その後、同市観光協会アドバイザーなども務める。千葉県在住。
※作品に関するお問い合わせ先 渡部 080-6650-8782 watabe.s@me.com
オリンパスギャラリー東京
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