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Fotopusユーザーから投稿していただいた、美しい小笠原諸島の写真を紹介します。
様々な小笠原諸島の写真が掲載されているので、お気に入りの写真を見つけてみてください。
ご投稿いただいた小笠原諸島の写真はこちらに掲載されます。小笠原諸島の写真を撮ったら、ぜひ投稿してみてください。
2011年6月24日、世界自然遺産に登録された小笠原諸島は、火山活動によって誕生して以来、大陸や他の列島と一度もつながったことのない海洋島です。そのため、過去に島にたどり着いた生物が、狭い陸地で独自の進化を遂げてきました。美しい海や、他の地域では見られない小笠原諸島独特の自然、生物を被写体に写真撮影を楽しみましょう。
昆虫写真家/神奈川県在住
1976年大阪府生まれ。
自然保護団体勤務などを経て、昆虫写真家に。
現在は神奈川と小笠原諸島を中心に活動している。
日本写真家協会(JPS)、日本自然科学写真協会(SSP)会員。
小笠原諸島の風景を撮影する上で、やはり海を外すことはできません。起伏にとんだ地形と、入り組んだ海岸線、ボニンブルーと呼ばれる深い青色をたたえた海の組み合わせは、使用するレンズの焦点距離や絞りの選択によってさまざまな表現が可能です。海も山も時間帯によって全く別の表情を見せるので、気にいった場所には何度も通ってみるのがおすすめです。また、晴れた日には沖に別の島影が見えるので、それを画面構成に取り入れれば、小笠原諸島ならではの印象的な写真となるでしょう。
小笠原諸島には魅力的な固有の生物が多く生息しています。まずは鳥たちを写真と共に紹介しましょう。
メグロ(ハハジマメグロ)/母島でしか見られませんが、宿の庭や街路樹でも見られ、撮影チャンスは豊富にあります。
オガサワラノスリ/父島の中央山や夜明山でよく見かけます。
アカガシラカラスバト/数が少ないのですが、山道でひょっこり姿をあらわすことも。
カツオドリ/小笠原固有種ではありませんが、翼を広げると1.5m近くにもなる大きな鳥です。おがさわら丸やははじま丸の航海中に、甲板からよく撮影できます。
続いて、昆虫たち。国の天然記念物の蝶「オガサワラシジミ」や、「ハナダカトンボ」がいずれも母島に生息しています。残念ながら外来種のトカゲ、グリーンアノールの捕食により絶滅が心配されています。山間部で見られるチャンスがありますが、小笠原諸島の森林は許可なく立ち入ることのできない場所もあるので、地元の自然に詳しいガイドさんに案内してもらうのがおすすめです。
注意:ガイドなしでは立ち入ることのできない場所があるので、必ず事前に確認をしてください。
小笠原諸島でも屈指の絶景ポイントと呼ばれ、父島から多くのレジャー船が観光ツアーで訪れる小さな島。小笠原らしい風景といえばここを思い浮かべる人も多いようです。ただし環境保護のため、一日に入島できる人数に制限を設けているほか、年に3ヶ月ほど立ち入り禁止期間があるので注意してください。
父島南部にあるビーチ。ボニンブルーと呼ばれる小笠原ならではの青い海と空に白砂のビーチが映えます。沖には南島が横たわり、風景にアクセントを加えてくれます。ジョンビーチは小港海岸から2時間ほど山道を歩いていくことができます。ジニービーチは海からしか行くことができないので、カヤックツアーなどを利用するといいでしょう。
白砂のビーチと遠浅の海が広がる小港海岸。小笠原ならではの青い海を満喫できる場所です。八瀬川を渡って遊歩道をたどると、中山峠に出ます。ここでは小港海岸から父島の市街地までを見渡すことができます。
父島では2番目に高い、標高319mの中央山。アクセスが良く、車をとめてから徒歩10分ほどで頂上まで行けます。頂上には展望台があり、父島の山や海など360度のパノラマを楽しめます。
波の静かな海岸で、浅い湾内に太平洋戦争中(1944年)に魚雷攻撃を受け座礁した濱江丸という船が沈んでいます。濱江丸をアクセントに、自分の感性で風景を切り取りましょう。
水平線に沈む夕日が美しい場所として有名。父島の西側の海を一望できる絶好のポイントで、晴れた日には母島も見えます。多くの人が訪れるので、三脚を立てるときは他の人の邪魔にならないよう気をつけましょう。
沖港の西に延びる村道静沢線沿いにある静沢の森遊歩道の途中にあり、歩いて見に行ける夕日スポットとして人気です。小高い丘の上にベンチがポツンとあるだけですが、見事な夕日を見ることができます。
小笠原諸島の父島は東京のはるか1000km南にあります。小笠原諸島で人が暮らしているのは父島と母島のみで、自衛隊などの施設がある硫黄島、南鳥島を除く他の島々は無人島です。そんな小笠原への交通手段は船で二十数時間。観光協会の情報を確認するのがおすすめです。
写真/尾園 暁