京都とOM-D
観光客数が年々増え続ける京都の寺院などでは、混雑のため三脚がほとんど使えなくなりました。しかしミラーレス一眼のOM-Dはミラーショックがなく、さらに5軸手ぶれ補正のおかげでかなりのスローシャッターでもブレないので三脚が要りません。E-M1 Mark II+12-100mmレンズでは、なんと4秒まで手持ちが可能で夜景もOKです(秋編を参照)。さらに、バリアングルの液晶でハイアングルもローアングルも楽な姿勢で撮影可能。それにシャッター音が静かなので、寺院撮影の多い私はずっと愛用しています。
京の春は北野の梅から

- 焦点距離:150.0mm
- 絞り値:F5.6
- シャッター速度:1/350
- 露出補正:+0.5EV
- OM-D E-M1
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
梅の名所といえばまず浮かぶのが北野天満宮でしょう。名残雪の紅梅は可憐です。

- 焦点距離:150.0mm
- 絞り値:F5.6
- シャッター速度:1/350
- 露出補正:0.0EV
- OM-D E-M1
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
2月25日の梅花祭にて。今度は白梅が背景の幕の色と調和して一段と京都らしい雅な姿を見せてくれます。
3月に開催したオリンパスカレッジのアカデミー撮影会での芸妓君香(きみか)さん。美しいお顔と艶やかな着物が春の到来を告げています。芸舞妓をゆっくり撮りたいときはアカデミーへご参加を。
ついに桜が咲きました!アップで写す時には背景にも桜を入れれば色が映えます。桜の名所は数えきれないほどありますが、観光客が比較的少なく撮影しやすいところは洛北妙満寺、圓光寺、鷹峯常照寺、上賀茂神社、大覚寺、京都御苑(写真)、山科毘沙門堂、勝持寺、善峯寺などです。

- 焦点距離:47.0mm
- 絞り値:F5.4
- シャッター速度:1/125
- 露出補正:0.0EV
- OM-D E-M1
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
鷹峯(たかがみね)の常照寺では4月の第三日曜に吉野太夫(よしのたゆう)花供養があり、赤い野点傘(のだてがさ)と桜を重ねて撮ると桜の色がより華やかになります。他のお寺でも野点があればこのような写真が写せます。
- 焦点距離:45.0mm
- 絞り値:F1.8
- シャッター速度:1/350
- 露出補正:-0.5EV
- OM-D E-M1
- M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
圓光寺の夕刻、明るい単焦点レンズを絞り開放にしてバックの行灯をぼかしてみました。5軸手ぶれ補正でカメラブレの心配がないので手持ちで撮影。三脚と違い、自由なアングルで撮影できるのがいいですね。
上賀茂神社では4月の第2日曜午後1時から賀茂曲水宴(有料)が執り行われます。雅楽や箏曲(そうきょく)の調べの中、往古の平安の宴が再現されるのでタイムスリップした平安絵巻を写し撮ることができます。
その平安絵巻の舞台をいつでも撮影できるのが京都御所。いままでは春と秋の特別公開日しか拝観できませんでしたが、一昨年から月曜日と年末年始以外はいつでも入ることができるようになりました。申し込みは不要で無料です。