斎藤巧一郎 先生
1968年鹿児島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。広告写真スタジオ勤務の後、フリーランス。現在、広告写真を中心に、雑誌、新聞等で撮影に携わる。人物写真、料理写真、広告物が中心。専門学校講師。
春・夏は動きのある撮影がおすすめ!
水でも大丈夫なμToughシリーズ(旧:μSWシリーズ)。川遊びにも活躍します。
カメラのレンズを半分水中に。水の中の世界と、水上の両方が見える写真ができます。
魚のつかみ取りをしましたが、いろいろ出来そうでアイディアはひろがります。明るく水中まで光が届くところで、水中と水上の明るさの差が大きくなければ、きれいに写ります。
天気の良い日や、谷間の渓流では、顔がくらくなりがち。
そんなときには、顔検出パーフェクトショットを設定します。また日中シンクロといわれる、昼間でも強制発光でフラッシュを光らせると、モデルさんの撮影時などに使われる「レフ板(銀の反射板)」の代わりをします。
遠くになるとフラッシュが届かなくなるため、近い距離に限りますが、顔も体も明るく写ります。
またフラッシュは発光時間がとても短く、水シブキが止まって写る効果ももたらします。
動きのはやいものを写す際に、その動くものにあわせてカメラを追いながらシャッターを切ると、動いているものは止まって写り、周りの風景がぶれていて、流れているように写ります。
今回は、人物が走っている様子を撮りましたが、車や動きの速いスポーツで良く使われる「流し撮り」という撮り方です。
普通のオートやプログラムで、フラッシュを光らせながら撮ると普通に顔と花火とが写りますが、シーンモードの夜景ではシャッター速度が遅くなり、花火をぐるぐる回すと花火の軌跡が写ります。
その際、ホワイトバランスは電球に合わせると花火の色がキレイです。夏の花火大会を撮影する際もホワイトバランスは電球で撮る方が、花火の色が鮮やかに写ります。
暗い日陰などで、ちいさな食べ物などを撮ろうとする際に、食べ物に影がおおいと美味しそうには見えません。だからといってフラッシュをたくと雰囲気が。
そんな時ワンタッチライトを点灯させます。
遠くのものは照らせませんが、物を明るくし、影が無くなっておいしそうに写ります。