Photo Recipe(フォトレシピ)
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交換レンズでアウトドアを満喫しよう!(夏キャンプ編)
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撮影・解説 : 森 風美
2024年8月公開
記事内で使用した
レンズをご紹介
はじめに
みなさん こんにちは、アウトドアコーディネーターの森風美です。小さい頃から自然やキャンプが大好きで、現在は年間80泊もキャンプや車中泊をしながら日本国内の旅を楽しんでいます。
「キャンプ中って何をして遊んでいるの?」とよく聞かれるのですが、私のお気に入りのアウトドアアクティビティは写真を撮ること! 自分の気に入った景色や好きな道具、おいしいご飯の撮影が、自分のアウトドアライフをより彩ってくれる気がしています。
夏に行きたい湖畔のキャンプ場
今回は、北海道の洞爺湖沿いにある「仲洞爺キャンプ場」に遊びに行きました。 夏のキャンプはどうしても暑くなるので、標高を上げるか緯度を上げて避暑を試みます。 ここのキャンプ場は湖のすぐそばまで木陰が広がっているので、涼を求めるキャンパーにとても人気。
国立公園が多くヒグマも生息している北海道では、犬連れが禁止されているキャンプ場も多いのですが、ここは犬も大丈夫。近年改装されたトイレはとても綺麗で、歩いていける温泉施設もある。そしてキャンプ中に出たゴミも捨てられる。どこをとっても北海道で一番好きなキャンプ場です。
はじめに湖畔でのテント設営の様子を、広角レンズと呼ばれる広い画角で撮影できるレンズをカメラに取り付けて撮影してみました。
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これは今回撮影した中で一番涼しさの伝わる写真。画面全体が一言で言ってしまえば「緑!」で構成されているのですが、湖の深さで色が変わる部分や、葉っぱの1枚1枚が光の当たり方によってそれぞれニュアンスの異なるカラーを表現してくれています。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
50mm相当*
Pモード F4.0 1/250秒 ISO 320 ±0.0EV
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ロケーションが伝わりやすいように、手前の木々が入るようにフレーミングをして撮影しました。メインの被写体(自分)が小さくなりすぎるので、テントをふわっと広げている瞬間の写真がベストショットでした。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
16mm相当*
Pモード F4.0 1/250秒 ISO 200 ±0.0EV
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完璧にレイアウトされたテントの写真や決めポーズも良いですが、三脚を立てて定点観察のように撮影すると、活き活きとした自然な雰囲気が撮影できます。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
50mm相当*
Pモード F4.5 1/320秒 ISO 200 ±0.0EV
設営後のまったりタイム
私はアクティブに体を動かすよりも、のんびりリラックスするアウトドアが好きなので、テントの設営が終わったらお茶を飲みながらまったり過ごすのが私のキャンプの楽しみ方。本を読んだり、音楽を聴いたり、お昼寝をしたり……。
そんな中、レンズを広角レンズから望遠レンズへ交換。午後は湖畔の野鳥の撮影に挑戦。湖畔には多くの水鳥がやってくるので飽きずに望遠レンズを使って同じ場所から違った風景を撮影しました。
目でははっきりと見えない遠くの鳥も、カメラ内のデジタルテレコン機能やMFアシスト機能を使うとファインダーやモニターではっきりと見る事ができます。近づくと警戒してすぐに逃げられてしまうので、双眼鏡を覗き込むような感覚でバードウォッチングと野鳥撮影を楽しみました。
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飛んでいる鳥はとにかく速くて撮影が難しいのですが、次に来る場所を想定しながらたくさんシャッターを切っています。細かい設定はカメラにおまかせで素早く、そしてしっかりピントを合わせ続けてくれるので、後から見返したときに「鳥のポーズ」だけを考えて選定できるのが嬉しい。霧が勝った淡い湖の雰囲気が伝わる写真になりました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
300mm相当*
Pモード F4.5 1/1600秒 ISO 200 ±0.0EV
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背景全面が植物に覆われているため、鳥さんが植物に埋もれてしまうかな?と思いながら撮影していましたが、鳥さんもしっかりと浮き上がり、姿が際立ちました。お気に入りの一枚です。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
194mm相当*
Pモード F4.0 1/800秒 ISO 1600 ±0.0EV
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望遠レンズはどうしてもブレやすいのですが、ここまでの鳥トリオの写真は三脚を使わずに撮影しています。OM-5には強力な5軸手ぶれ補正が搭載されているので、手持ちで画面いっぱいに鳥を写しても羽毛の1本1本までブレずにしっかり撮ることができました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
300mm相当*
Pモード F4.0 1/1250秒 ISO 1250 ±0.0EV
デジタルテレコンON
キャンプの醍醐味
外で飲んだり食べたりするのがキャンプの醍醐味。撮りたいシーンがたくさん出てくる場面でもあります。この日のキャンプ飯はシンプルな「ステーキ乗っけガーリックライス」にしたのですが、それでも写真を撮りながらだとかなり忙しい!ミラーレスだからこそ出せるシズル感にお腹が減ってきます。
忙しくなる料理シーンでは、レンズの付け替えを考えずに撮影ができるよう、扱いやすいレンズに交換します。このM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROは広い画角から標準的な画角ズームが可能で、接写もできるので大変便利です。
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急な至近距離の撮影でも「お肉を狙う犬」にしっかりピントを合わせてくれていました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
50mm相当*
Pモード F4.0 1/1250秒 ISO 200 ±0.0EV
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手前のお肉に迫力が出るように広角寄りで撮影した写真。お肉は切った直後に撮るよりも、少し時間が経って肉のミオグロビンが酸素に触れてから撮影すると、赤みが増してよりおいしそうに見えます。拡大すると肉汁のシズル感と断面の筋が1本1本シャープに写っています。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
28mm相当*
F4.0 1/250秒 ISO 200 ±0.0EV
キャンプ場の夕方から夜
北海道の日没は本州に比べてかなり遅く、夏至には19時をゆうに超えます。ただ、長い日暮れどきを過ぎると一気に冷え込み、この日はダウンが必要なくらい寒かったです。本州でもキャンプ場があるような場所では温度変化が激しいので、日中快適に過ごす半袖とは別に、フリースなどの羽織ものを忘れずに。
OM-5の動作環境は-10℃から40℃と、実は人間よりもタフなのかもしれません。極寒から猛暑まで、アウトドアの撮影についてきてくれる相棒のような頼もしさがあります。
テントに泊まっていると気になる結露についても、OM-5は防塵・防滴性能が備わっているので安心です。夏の天気は変わりやすく、近年は予報にない夕立も激しく降ることがあるので、防塵・防滴性能に優れたカメラは本当におすすめです!
21時以降は消灯時間(クワイエットタイム)になるキャンプ場が多いので、もし撮影をする場合は静かにすることを心がけます。特に話し声や車の開閉音には注意が必要です。
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湖畔に夕陽が沈む瞬間を撮りたい…と思っていたけれど、季節的にそれが叶わなかったので、木々の間を降りていく夕陽を撮影しました。ミラーレスだからこそ撮影できる光芒が放射状に出せました!
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
180mm相当*
Pモード F4.0 1/125秒 ISO 6400 ±0.0EV
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空が少しだけ焼けてくれたので、逆光を狙って撮影。遠くの山の木々も、近くの草花もくっきりと写っています。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
80mm相当*
Pモード F5.0 1/500秒 ISO 200 ±0.0EV
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日が沈む方角ではなかったものの、空がブルーモーメントのように紺青色に染まりました。ブルーモーメントは夜明け前や夕焼けの後にほんの一瞬だけ、空が青く照らされる気象現象で、キャンパーにとっては至高の時間です。緯度が高いからか、20時近くまでブルーモーメントは続きました。標準域の単焦点レンズで普段とは違う幻想的な夜の写真が撮影できました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
40mm相当*
F1.4 1/30秒 ISO 6400 -0.3EV
犬とカメラと朝さんぽ
日の出も撮りたいな……なんて思いながら目を覚ますと、完全に日が 昇ってしまっていた朝。日没が遅いので日の出もびっくりするくらい早いのが夏の北海道なのです。日の出や朝の撮影をする場合は、まだ寝ている人もいるので、夜と同じくらい静かに、忍者のように行うのが鉄則です。
テントや寝袋をしっかり乾燥させながら朝ごはんはスープで軽めに済ませたら、テントの撤収をして愛犬のどんちゃんと一緒にお散歩に行ってきました。
OM-5はマイクロフォーサーズ規格なので、焦点距離も2倍となるため望遠レンズをつけても片手で持ち運べるほどのコンパクトなサイズ、気軽にたくさん写真を撮るためには、このコンパクトさが大事になってきます。
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葉っぱに近づき、ズームをして撮影。このレンズや最短撮影距離が23cmなので、かなり近寄って撮影することができました。葉っぱに溜まった露や、葉脈までシャープに撮影できました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
50mm相当*
F4.0 1/160秒 ISO 800 ±0.0EV
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北海道は広大な迫力のある大自然が魅力かと思っていたけれど、道端の草花の可憐さに惹かれることが多かったです。浮見堂公園で撮影したこの写真では、手前の花と奥のお堂がコントラストになるように撮影しました。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
40mm相当*
Autoモード F3.2 1/1250秒 ISO 200 ±0.0EV
OM-5は背面モニターがバリアングル式でフロントに向けることができるので、自撮りもしやすい。ついつい景色や犬ばかりを撮ってしまうけれど、自分も写すことで旅の思い出を見返したときに、その時の自分の気持ちも一緒に思い返しやすくなる気がしています。
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自撮りをするときには「ここなら映るかな……!?」と感覚でAUTOモード撮影するのですが、しっかり画角内に収まって瞳にピントが合いました!
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
40mm相当*
風景&人物モード F5.6 1/640秒 ISO 200 ±0.0EV
振り返って
写真はまだまだ練習中の私ですが、キャンプのアクティビティとして、旅の記録としてカメラを持っていくと、ただキャンプをしているときとは違う視点や景色が見つけられるようになりました。被写体にあわせてレンズを交換する事もカメラの醍醐味です。おうちに帰ってから、いい写真を選定したり編集したりする時間までもキャンプ気分で楽しめるので、今度のキャンプは、アウトドアギアの中にレンズ交換も楽しめる「ミラーレス一眼カメラ」もプラスして行ってみませんか?
*35mm判換算焦点距離
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森 風美(もり ふうみ・MORI FUUMI)
幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響でキャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=29年。車中泊やキャンプなど誰でも楽しめるアウトドアスタイルを発信し、テレビ・雑誌・イベント出演など幅広い分野で活動中。著書に「はじめよう!ソロキャンプ」(山と渓谷社)、「はじめての“ぷち”キャンプ」(飛島新社)