Photo Recipe(フォトレシピ)
OM SYSTEMで撮る富山の風景写真 ~冬編~
2023年1月公開
記事内で使用した
カメラとレンズをご紹介
はじめに
私が住んでいる富山では、雪の降る日が多くなり、すっかり冬らしくなりました。今回は、この季節ならではの富山の冬の風景とともに、撮影のポイントを紹介していきます。
立山連峰
富山の冬の風景の中でも、冠雪した立山連峰は圧巻です。空気の澄んだ冬場の晴れた日には、街中や遠く離れた海沿いからも立山連峰が見られます。今回紹介する立山連峰の写真はすべて、山からかなり離れた場所から撮影しています。
撮影のポイントとしては、望遠レンズの圧縮効果を利用して、迫力ある風景に仕上げることです。望遠レンズで撮影すると、実際はかなり距離が離れている被写体が、手前の被写体と大きく近づいて見えます。これが圧縮効果と呼ばれるものです。被写体同士の距離が近い場合や、撮影する人と被写体の距離が近すぎる場合は、あまりその効果は感じられませんが、被写体同士の距離が離れていて、手前の被写体に比較的大きなもの、遠くの被写体にも大きなものを狙うと、実際の大小関係や距離感が崩れ、面白い写真に仕上がります。望遠であるほど、背景がボケやすくなるので、奥の被写体もくっきり写したい場合は、しっかり絞りを絞って撮影しましょう。
1. 立山連峰 x 路面電車
どちらも富山市内で撮影した、立山連峰と路面電車です。 (※歩道から撮影) 富山市の街中を、立山連峰を背景に路面電車が街を走る風景は、どこか外国のようにも見えます。富山市内の路面電車は、近未来的なものからレトロなものまで、様々な車両が走っているので、次にどの車両が来るのか、待っている時間も楽しみのひとつです。
先ほど説明したとおり、2枚とも、望遠レンズの圧縮効果で、手前の路面電車と立山連峰がすぐそばにあるように見えますが、実際は30㎞以上離れています。電車のように動く被写体の場合は、被写体がブレないようシャッタースピードに注意して撮影しましょう。
2. 立山連峰 x 飛行機
続いては、立山連峰と飛行機の風景です。
3. 立山連峰 x 雨晴海岸
続いては、高岡市にある雨晴海岸で撮影した写真です。ここは、富山の最も有名な撮影スポットと言っても過言ではない場所です。海から3,000m級の山々が見られる地形は、世界でも珍しいと言われています。日本海の荒波を表現するため、シャッタースピードを速く設定し、跳ね上がる水飛沫を止めて撮影しています。どちらも同じ日に撮影した写真ですが、焦点距離が異なる2枚です。
4. 立山連峰 x 鉄道
富山県内には、立山連峰と鉄道を絡めて撮影できるスポットもたくさんあります。
5. 立山連峰 x 白鳥
続いては、冬の使者 白鳥と立山連峰です。いずれも富山市内で撮影しました。
庄川峡
続いてご紹介するのは、雪の庄川峡です。白銀の世界を静かに進む遊覧船が印象的な場所です。水面のエメラルドグリーンは、青空の日がより一層美しいです。しかし、木々に積もった雪は太陽が出るとすぐに落ちてしまうので、白銀の世界を撮影するのであれば、雪が降った直後のなるべく早い時間帯がオススメです。このように、お天気や時間帯にこだわると、よりイメージに近い風景が撮影できると思います。
雪の降る景色
続いて紹介するのは、雪の降る景色です。
まとめ
いかがでしたか?
撮影のコツをつかむと、寒い季節の撮影も楽しみになってきますね。
これまで、富山の風景と撮影のポイントを、春・夏・秋・冬の4回にわたって紹介してきました。少しでも、皆さんの撮影の参考になれば幸いです。
※35mm判換算焦点距離