Photo Recipe(フォトレシピ)
楽しい水中写真を始めてみませんか?
撮影・解説 : 写真家 むらいさち
2026年07月公開
記事内で使用した
レンズをご紹介
はじめに
いよいよ夏がやってきました!
地球の7割は海、海の中を見ない人生なんてもったいない!
今年の夏、水中写真を始めてみませんか?
気軽に覗ける非現実世界の水中は、魅力的な被写体に溢れています。今回は、コンパクトデジタルカメラTough TGシリーズとミラーレス一眼OMシリーズによる水中写真をお見せしつつ、水中写真の魅力もお伝えできればと思っています。今年は、OM SYSTEMのカメラを持って海へ行きましょう!

Tough TG-7で水中写真にチャレンジ!
まずはコンパクトデジタルカメラTough(タフ) TG-7で撮影した作品をご紹介します。TG-7は、日本中のダイバーの間で圧倒的人気の水中カメラです。カメラ単体でも水深15m防水なのですが、スキューバダイビングではさらに深い場所に潜るので、専用の防水プロテクターPT-059を使用することで、水深45mまで潜れるようになり、水中世界もぐっと広がります。「水中の世界を覗いてみたい!」という方は、このカメラから始めると良いでしょう。
夏の沖縄で撮影した一枚。空を覆うようにたくさん、デバスズメダイが泳いでいたので、画面いっぱいに魚を入れて、量の多さや夏の海を表現しました。水深3mほどの場所なので、ストロボは使わず水中ホワイトバランスを使って撮影。とても気軽に美しい写真が撮れてしまうのも特徴です。
TG-7
38mm相当*, Aモード, 1/640秒, F2.7, ISO 100
ギンガメアジのかわいい群れがいました。水深は2mくらいの場所だったので、ストロボもいらない状況でした。TG-7には、水中ホワイバランス搭載されています。これは水の影響で青みがかってしまう写真を補正してくれる機能です。そしてすごいことに、深さに合わせて3種類の水中ホワイトバランスがあるのです。なので、実際色を見ながら一番バランスの良いものを選んで撮影します。サンゴとギンガメアジのコラボは、沖縄ならではの風景ですよね。
TG-7
36mm相当*, Aモード, 1/640秒, F2.5, ISO 100
アクセサリー装着で写真もレベルアップ!
長年多くのダイバーに愛されているTGシリーズ、そのおかげで水中アクセサリーも多数発売されています。アクセサリーを付けることによって、作品の幅はぐっと広がります。こうやってカスタマイズしていくのも、水中写真の楽しみだと思います。
これは水中専用のフィッシュアイレンズを装着して撮影しました。そのことにより、画角がぐっと広がり、写真のような真っ白な砂地でお天気も透明度もよくて、「きもちいいー!」という想いを、写真で表現できます。このレンズは水中で着脱が可能なので、とても便利です。
TG-7 + 外付けフィッシュアイレンズ使用
28mm相当*, Aモード, 1/1000秒, F2.2, ISO 100
こちらもフィッシュアイレンズを装着して撮影。カラフルな枝サンゴと、気持ちの良い空、お魚たちも入れて撮影しました。フィッシュアイレンズを付けないと、ここまでの広がりのある絵は撮れません。ぜひ、南の海に行くのならば持っていてほしいレンズです。
TG-7 + 外付けフィッシュアイレンズ使用
25mm相当*, Aモード, 1/640秒, F2.0, ISO 100
顕微鏡モードを使いこなそう!
TGシリーズが長く愛されている理由の一つが、「顕微鏡モード」の存在です。水中では小さな生物を撮影することも多く、それは数ミリとか想像を超える小ささであったりします。そんなとき撮影を可能してくれるのが、この「顕微鏡モード」です。
水深10センチの潮だまりに住むロウソクギンポ君。普通の大きなカメラでは撮れないようなこのような狭い場所でも、TGのコンパクトさならば撮影を可能にしてくれます。顕微鏡モードに設定をして、ぐっと寄り少し暗めだったので露出補正で明るくして撮影しました。自然光のみの撮影です。我ながらとてもかわいく撮れたと思います(笑)。
TG-7 + FIXリングライト1500
100mm相当*, 顕微鏡モード, ISO 320
この子はコブシメというイカの赤ちゃん。大きさは2センチほどでした。岩の中に隠れていて、そのままで撮影しては真っ暗になるので、水中専用の外部ストロボを使用して、光を当てて撮影しました。暗く色の出ない水中では、水中ストロボや水中ライトがあると、作品の幅をぐっと広げてくれます。
TG-7 + 水中ストロボYS-D12S CUBee使用(SEA&SEA社製)
100mm相当*, 顕微鏡モード, 1/100秒, F14, ISO 800
ミラーレス一眼で水中写真にチャレンジ!
正直に言うと、TGシリーズでも素敵な写真は撮れます。ですが、撮影しているうちに「背景がボケた写真を撮りたい」「動きのある被写体撮りたい」「半水面撮りたい」などなど、いろいろな欲求が出てきます。
そんな欲求が生まれた方には、ミレーレス一眼へ足を踏み入れることをお薦めします。
ミラーレス一眼OMシリーズにすることで、作品の幅はさらに広がります。TGシリーズでは撮影が難しかった、ボケや、素早く動き回るお魚も撮影することができます。ぜひ、ミラーレス一眼で素敵な作品を撮影してみてください。
ワイドレンズ編
レンズをいろいろ選べるのが、ミラーレス一眼の魅力でもあります。フィッシュアイレンズ、広角ズームレンズを選ぶことによって、憧れの半水面写真や、どこまでも続くサンゴ礁などの海中風景を写真に収めることができるようになります。
水中ならではの写真表現でもある、半水面写真。風や波がないときがとても撮影しやすいです。水中と陸上にアクセントになる被写体があると、より印象的になります。いろいろ気を遣うポイントが多いので、撮影は大変ですが、撮れたときの感動はひとしおです。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当*, Aモード, 1/200秒, F13, ISO 200
水深5m、OM-1シリーズには水中ホワイトバランスモードが搭載されているので、それに変更して撮影することで、この蛍光色のような美しい枝サンゴを見たままに表現することができました。近くで広く撮影できるフィッシュアイレンズは水中ではとても重宝します。サンゴが大好きな僕にとっては、この瞬間が至福のときです・・・。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当*, Aモード, 1/500秒, F5.6, ISO 200
マクロレンズ編
今度はマクロの世界を。小さな生物が多い水中では、マクロレンズが必須です。水中で出会うカラフルでかわいい生物を見たら、そりゃ撮りたくなりますよね。レンズを変えることで世界ががらっと変わります。マクロの世界も最高に楽しいです!ぜひ、覗いてみてほしいです。
ピンクの美しいイソギンチャクが目に入りました。それだけだと寂しいので、何かいないかと探すと、エビさんがいたので、一緒に撮影しました。暗いと思われがちの水中ですが、探してみると美しい色がたくさんあります。その自然が作り出す美しい色やデザインに、僕は魅了されています。またストロボを2灯使うことによって、光をきれいに回すことができます。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro + 水中ストロボ使用
120mm相当*, Mモード, 1/50秒, F4.0, ISO 400
みんな大好きカクレクマノミさんです。文句なしに可愛いですね!動きの速いクマノミでも、ミラーレス一眼なら簡単に撮影ができます。これがTGよりも重くて大きくてもこのカメラを使う理由になります。正面顔が可愛いので、正面を向く瞬間を狙いつつ、空のブルーも入れたいので、そのバランスを考えながら撮影しています。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro + 水中ストロボ使用
120mm相当*, Mモード, 1/250秒, F2.8, ISO 200
美しい色彩とその独特のデザインが人気の、ニシキフウライウオです。ふわふわと中層を泳いでいることが多く、止まったり動いたりする一瞬にヒレを全開にしてその美しい姿を見せてくれます。AFをコンティニュアスモードにして、被写体を追いかけつつ、ひたすらその瞬間を待ちます。こうやって美しい姿をカメラに収められた時の充実感がたまりません。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro + 水中ストロボ使用
120mm相当*, Mモード, 1/60秒, F3.2, ISO 500
さいごに
人間が住むことのできない非現実世界の水中は、とても独特です。誰もが見ることのできない世界だからこそ、そこに写真の価値が生まれます。そこに魅了されて僕も長年撮影を続けています。そして海は広い・・・飽きることは全くありません。OM SYSTEMは世界で一番水中撮影に力を入れているカメラ会社だと信じています。水中に特化した機能を乗せたカメラはOM SYSTEMだけです。
ぜひこの夏、水中写真初めてみませんか?きっとあなたも僕のようにハマるはず!
*35mm判換算値
むらいさち
沖縄県座間味島でのダイビングガイドを経て写真の世界へ。
水中からオーロラまでボーダレスに心が動いた被写体にカメラを向けている。
淡く優しいテイストの水中写真は「さちカラー」と呼ばれ親しまれている。
2025年には南極へ撮影で訪れ、陸上・水中を撮影する。
2026年夏には、水中写真展「自然光」をOM SYSTEM GALLERYにて開催。同名の写真集も出版。
沖縄県座間味村観光大使
さちカラーの写真を勉強するグループ「写真家むらいさちのふんわりフォトサロン」を主宰。
Instagram:@murai_sachi
Official Site:https://www.muraisachi.com/
ふんわりフォトサロン:写真家むらいさちのふんわりフォトサロン CAMPFIREコミュニティ
YouTubeチャンネル:さち☆カメラ - @umisachitv7493