ポートレート撮影は構図に気をつけよう
空間を考えながら左や右へモデルさんの配置を変えることで、随分と印象を変えることが可能です。
モデルさんの真上に串が刺さっているかのような「串刺し構図」。なおかつど真ん中に被写体であるモデルさんを配置した「日の丸構図」、顔周り横に地平線がきてしまった「首切り構図」となっています。=三悪構図(左)
このような構図では被写体を活かせず、意図がわかりずらい印象となってしまいます。
F値を開けて、モデルさんの配置を左にずらすことで、副題である背景をシンプルにすることができます。モデルさんの体や目線の向きによって、空間先を詰めることによって緊張感のある構図、モデルさんの目線や空間先を空けることによって、安定感のある構図を演出することが出来ます。(右)
「日の丸構図」「串刺し構図」「首切り構図」=三悪構図
- 絞り値:F9
- シャッター速度:1/60
- 露出補正:+1.3EV
- 焦点距離:25mm
- ISO感度:200
- OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
モデルさんを真ん中からずらし、頭と高い建物、首と水平線が重ならないようにする。
F値を開けて撮影することで、背景をシンプルに
- 絞り値:F1.2
- シャッター速度:1/2500
- 露出補正:+1.3EV
- 焦点距離:25mm
- ISO感度:200
- OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
顔の向きに空間を詰める=緊張感
- 絞り値:F1.2
- シャッター速度:1/2000
- 露出補正:+0.3EV
- 焦点距離:45mm
- ISO感度:200
- OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
顔の向きに空間をあける=安定感
- 絞り値:F2.5
- シャッター速度:1/2000
- 露出補正:+0.3EV
- 焦点距離:45mm
- ISO感度:200
- OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
前ボケを生かした人物写真
少しモデルさんの配置を右にずらして、さらに手前にある花を生かした前ボケ撮影方法です。
F値を開けて、ふわっとした印象を感じさせるとともに、奥行きを感じさせることが可能です。
- 絞り値:F2.5
- シャッター速度:1/320
- 露出補正:+0.7EV
- 焦点距離:25mm
- ISO感度:200
- OM-D E-M1 Mark II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO